名古屋の医者がAGAについて説明するブログ

名古屋に住む現役の医師がAGAに関することについて説明する

女性の人はプロペシアの服用してはいけない

プロペシアの副作用について前回のエントリーでは話をさせていただいたが、今回は女性とプロペシアについて少し書かせてもらう。まずは、結論から言っておこう。

【女性は絶対にプロペシアを服用してはいけない。】

そうなのだ。プロペシアは男性専用のお薬で(正確に言えばAGA専用)女性は絶対に服用してはいけない。特に注意していただきたいのは妊娠中の女性である。妊娠している女性の場合にはプロペシアに触れる事さえ危険である。

なぜこんなにもプロペシアに対して女性は厳しく制限をかけているのかと言えば、胎児への影響が懸念されるからである。

臨床試験において胎児の性器が変形するかもしれないとの報告があり、それによって女性の使用は好ましくないとされた。その原因については現在のところ詳しい報告はされていないが、ジヒドロテストステロンの生成を抑えるためだと考えられる。

ジヒドロテストステロンは男性の髪の毛の成長を止める成長抑制因子を生み出すもので、AGAの男性には天敵であるのだが、決して悪者と言うわけではない。筋肉の生成を促したり、男性としての性を作り出すものでもあるのだ。

だから、このジヒドロテストステロンの生成を妨げてしまうと胎児期において男性としての必要な機能の発達が阻害され、奇形児として生まれる可能性がある。

だから、女性特に妊娠中の女性はその扱いに気を付けてほしい。もちろん旦那さんも注意してほしい。

我々医師が女性に対してプロペシアを処方することはまずない。まずないが、その旦那さんには処方する。なので、それを誤って服用しないように徹底した管理をしてほしいと思う。

もちろんそのようなことが起こらないように処方する場合には、男性側にもしっかりと説明はしているが、それでも100%おこらないとは限らないのでとにかく注意してもらいたい。