名古屋の医者がAGAについて説明するブログ

名古屋に住む現役の医師がAGAに関することについて説明する

注意!プロペシアは副作用も報告されている

前回はプロペシアの作用機序についてさらっと書いたが、実はプロペシアと言うのは完璧な薬ではないという事も説明しなければいけない。どういうことかと言うとプロペシアには強い副作用があるという事だ。

どんな副作用かと言うと、それは男性器の効果を鈍らせてしまうというもの。

具体的に言うと、勃起力の低下と射精するときの精液の量が減ることの2つがある。これは製造元のMSD社も重篤な副作用として挙げている。

http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00051088.pdf

この副作用と言うのは男性にとってはかなりきついものであろう。なぜなら晩年の男性の多くが抱える悩みを薬によって引き起こしてしまうからである。なので、プロペシアについて詳しく調べている人はその服用をためらう人もいる。

ではどのくらいの人がプロペシアを飲むことによって、そういった副作用を生じるかと言うとだいたい2%~3%くらいだ。この数字が多いか少ないかと言うのは人によるだろうが、実際にこれくらいの割合で副作用が起こってしまう。

なので、プロペシアを服用するときはそういった症状があるという事をしっかりと理解し、そして、定期的に医師の診断を受けてほしい。最近では個人輸入と言って海外から薬を取り寄せる事ができるようになったが、個人の場合にはそういった副作用が出たときに服用を続けるか、それとも注意するかと言うのを判断できない。

また、安易に個人輸入プロペシアを購入すると、それが偽物だった場合にそれ以外にもどんな恐ろしい副作用があるかわからない。なので、安易に個人輸入プロペシアを購入しないように。

日本の法律ではプロペシアは医師の診断と処方箋が必要となっている。なので、必ずそれを守るようにしてほしい。

それ以外の副作用としては、肝機能障害やめまいや抑うつ症状などが挙げられるが、これらの症状はどんな薬にも発生する可能性があるものなので、それほど深くは考える必要はない。

プロペシアはAGAの改善効果が非常に高いがこうした副作用も起きるという事をしっかりと認識し、医師の診断の元適正に服用を続ければ、それほど心配することはない。